20.再帰代名詞・動詞と非人称si

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【基本例文】
A. Di solito mi alzo alle sette. 私はたいてい7時に起きます。
Mario si lava con l’acqua calda. マリオはお湯でシャワーを浴びます。
Mi lavo le mini. 私は手を洗います。
Allora, ci veduiamo dormani. それじゃあ、明日会いましょう。
B. Stamani mi sono alzato tardi. 今朝、私は遅く起きました。
L’anno scorso ci siamo visti a Roma. 去年、私たちはローマで会いました。
25-1.再帰代名詞
Lo faccio per me. 私はそれを自分のためにします。
Me lo faccio.
上の文中の補語人称代名詞の強勢形meと下の文中の間接補語人称代名詞me(= mi)は、
どちらも文の主語である「私」と同一人物を表しています。
このように文の主語と同一の人・ものを表す補語人称代名詞を再帰代名詞と呼びます。
1人称・2人称では、補語人称代名詞mi、ti、ci、viがそのまま再帰代名詞として用いられますが、
3人称に関しては、性・数の区別なくsi(母音の前ではs’、またlo、la、li、le、neの前ではse)が用いられます。
◆再帰代名詞強勢形は、しばしば形容詞しstessoを伴って「~自身」の意味を強調して用いられます。
Gianni parla semple di se’ stesso. ジャンニはいつも自分のことばかり話す。
◆尚、stessoは一般に名詞、主語人称代名詞、補語人称代名詞強勢形の後ろに置いて、
それらの意味を強めるのに用いられます。
Viene il presidente stesso. 会長自らおいでになります。
Noi stessi non lo sappiamo. 我々自身そのことを知りません。
Ho parlato a lei stessa. 私は彼女本人に話しました。
◆また、stessoが「同じ」という意味で用いられるときは、一般に名詞の前に置かれます。
Abbiamo le stesse idee. 私たちは同じ考えを持っています。
25-2.再帰動詞
Luigi alza la mano per fare una domanda.
上の文で、alzaは他動詞alzae「上げる」の変化形です。
これに対して、
Luigi si alza per uscire.
この文で、alzaは再帰代名詞siと一体になって「立ち上がる」の意味を表しています。
このsi alzaは、元々他動詞であるalza「(彼は)上げる、起こす」とその直接補語である再帰代名詞si
から構成された動詞形「立ち上がる、起き上がる」であると考えられます。
このように、再帰代名詞を補語として伴って用いられる動詞を再帰動詞と呼びます。
再帰動詞の一部となる再帰代名詞は、一般の補語人称代名詞と同じように普通は動詞の前に
置かれますが、動詞が不定詞などの場合、動詞の後に置かれます。
◆再帰動詞の現在
alzarsiの現在
mi alzo ci alziamo
ti alzi vi alzate
si alza si alzano
◆再帰動詞の近過去
alzarsiの近過去
mi sono alzato( a ) ci siamo alzati( e )
ti sei alzato( a ) vi siete alzati( e )
si e’ alzato( a ) si sono alzati( e )
また、補助動詞(dovere、volereなど)と再帰動詞の不定詞を組み合わせる場合、
再帰代名詞は、補助動詞の前に置くことも、不定詞の語尾に付けることも可能です。
Ti devi alzare subito. (= Devi alzerti subito.) 君はすぐに起きなくてはいけない。
Non si vuole ancora alzare. (= Non vuole ancora alzarsi.) 彼はまだ起きたがらない。
25-3.再帰動詞の用法
再帰動詞には、次のような用法があります。
再帰動詞に対してどのような役割を果たしているかによって用法に違いがあります。
1)再帰的用法
◆si「再帰代名詞」が直接補語の場合
   「自分(の体)を~する」が元の意味です。
alzarsi「体を起こす」、guardarsi「自分の姿を見る」、lavarsi「自分の体を洗う」、lodarsi「自慢する」、
mettersi「身を置く、席に着く」、vstirsi「服を着る」などがあります。
Paola si guarda allo specchio. パーオラは鏡で自分の姿を見る。
Dove ci mettiamo? どこに座りましょうか?
I bambini si sono vestiti da soli. 子供たちは自分で服を着ました。
◆siが間接補語の場合
「自分(のため)に~する」、「自分の~を~する」の意味で用いられます。
普通直接補語を伴って用いられるのが特徴です。
comprarsi「自分に~を買う」、mettersi「~を身につける」、lavarsi「自分の~を洗う」、
tagliarsi「自分の~を切る」、rompersi「自分の~を祈る」などがあります。
Mi compro una bella cravatta. 私は自分用に素敵なネクタイを買います。
2)相互的用法
複数形の主語をとり、「互いに~し合う」の意味で用いられます。
1)の再帰的用法と同じく、再帰代名詞の役割の違いにより2つの場合があります。
◆si「再帰代名詞」が直接補語の場合
abbracciarsi「抱き合う」、amarsi「愛し合う」、conosersi「知り合う」、guardarsi「見つめ合う」、
odiarsi「憎み合う」、vedersi「互いに会う」などがあります。
Gina e Gino si amano alla follia. ジーナとジーノは強烈に愛し合っている。
Paolo e Francescasi guardno negli occhi. パーオラとフランチェスカは互いに見つめ合っている。
Vi siete gia conosciuti? あなた方はもう互いに知り合いになりましたか?
◆siが間接補語の場合
普通直接補語を伴って用いられますが、scriversi「手紙・メールのやり取りをする」のように
直接補語なしで使うことのできるものもあります。
Loro si scrivono spesso. 彼らは頻繁に手紙(メール)のやりとりをしている。
Gini e Paolo si sono stretti la mano. ジーノとパーオラは握手をしました。
3)自動詞的用法
「再帰代名詞+動詞」が全体で1つの自動詞のように用いられているものです。
いくつかの動詞は、「前置詞+名詞・不定詞など」という補足語を伴って用いられることがあります。
addormentarsi「寝付く」、svegliarsi「目覚める」、ammalarsi「病気になる」、accorgersi「~に気づく」、
meravigliarsi di「~に驚く」、ricordarsi di「~を記憶している」、annoiarrsi a「~に退屈する」
などがあります。
25-4.再帰動詞と補語人称代名詞との組合せ
再帰動詞が直接補語人称代名詞lo、la、li、leや代名詞小辞neを伴う場合、再帰代名詞をそれらの代名詞
の前に置きます。
その際、すでに記した補語人称代名詞同士の組合せと同じように、再帰代名詞の語尾母音-iを-eに
変えます。
Mi compro questi calzoni. 彼はこのズボンを自分用に買う。
→Mi li compro. 彼はそれを自分用に買う。
Loro non si accorgono della mia presenza. 彼らは自分の存在に気づいていない。
→Loro non se ne accorgono. 彼らはそれに気づいていない。
25-5.非人称主語代名詞si
再帰代名詞のsiと同型ですが、動詞の3人称単数形を伴い、漠然と「人」一般を表す主語代名詞のsiがあり、
これを非人称主語代名詞と呼びます。
Come si vive in Italia? イタリアで人々はどんなふうに暮らしていますか?
Non si puo’ entrare in questo palazzo. この建物に入ることはできません。
この再帰動詞を伴って使われる場合、siの重複を避け「ci+si+動詞3人称単数形」となります。
La domenica ci si alza piu’ tardi. 日曜日には私たちはもっと遅く起きます。
Non ci si comporta cosi. そんなふうに振る舞うものではありません。
siに対する述語補語として形容詞が使われる場合、その形容詞は男性複数形になります。
Si e’ tristi quando si e’ soli. 人は一人だと寂しいものです。
近過去などの複合時制で非人称のsiが用いられる場合、助動詞にはessereを用います。
通常avereを助動詞に用いる動詞の場合、男性単数形
Si e’ mangiato bene in questo ristorante. このレストランで私たちは美味しい食事をした。
通常essereを助動詞に用いるどうしの場合、男性複数形
Infine si e’ giunti a questa conclusive. 最後にこうした結論に達した。
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