16.近過去

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24-1.過去分詞の形態
過去分詞は、直接法近過去をはじめ動詞の様々な時制を作るのに用いられる
重要な形です。
過去分詞は、不定詞から-are,-ere,-ireを除いた語幹に、以下のような語尾
を付けることで一般に得られます。
-are  → -ato -ere → -uto -ire → -ito
規則形例
-are動詞
dare 与える dato
amare 愛する amato
-ere動詞
avere 持つ avuto
credere 信じる creduto
-ire動詞
sentire 感じる sentito
capire わかる capito
不規則形例
-are動詞
fare する fatto
-ere動詞
essere である stato
bere 飲む bevuto
-ire動詞
aprire 開く aperto
dire 言う offerto
24-2.直説法近過去
イタリア語で過去の事柄を表すのに用いられる最も基本的な動詞の時制が
直接法近過去です。
直接法近過去は次のような形をしています。
助動詞(avereまたはessere)の直説法現在 + 過去分詞
イタリア語ではavereとessereが時制の助動詞として用いられ、直接法近過去など
「助動詞 + 過去分詞」から成る時制を複合時制と呼びます。
9割は複合時制の助動詞にavereをとる動詞で次のものがあります。
・他動詞の全て
・自動詞の多く
dareの近過去 avereの近過去 capireの近過去
ho dato ho avuto ho capito
hai dato hai avuto hai capito
hai dato hai avuto hai capito
abbiamo dato abbiamo avuto abbiamo capito
avete dato avete avuto avete capito
hanno dato hanno avuto hanno capito
Mara compra la borsa a Roma. マーラはそのバッグをローマで買います。
Mara ha comprato la borsa a Roma. マーラはそのバッグをローマで買いました。
Mangiamo con Roberto in centro. 私たちはロベルトと街で食事をします。
Abbiamo mangiato con Roberto in centro. 私たちはロベルトと街で食事をしました。
直説法近過去の用法
1)近過去は、特に現在と繋がりがあると感じられる過去の事柄、結果が現在まで
及んでいると判断される事柄、現在までの経験などを述べるのに用いられます。
Abbiamo lavorato troppo e siamo stanchi. 私たちは働きすぎて疲れています。
Hai capito tutto?  Si, ho capito tutto. 全部わかった? は、全部わかりました。
Non ho mai avuto difficolta’ cosi grandi.
→ 私はこれ程大きな困難に出会ったことはかつてありません。
2)近過去はときに、現在と繋がりのない過去の事柄を述べるのにも用いられます。
Gli antichi romani hanno imparato molto dai greci.
→ 古代ローマ人はギリシャ人から多くのことを学んだ。
24-3.助動詞にessereを用いる動詞
近過去を作る際、助動詞にessereを用いる動詞には、次のような自動詞があります。
これらは主として、存在・状態・変化・移動などの意味を表しています。
()内に示したのは不規則な過去分詞です。
andare 行く cadere 落ちる
divenire(divenuto) ~になる diventare ~になる
entrare 入る essere(stato) ~である
morire(morto) 死ぬ nascere(nato) 生まれる
partire 出発する rimanere(rimasto) 留まる
riuscire 成功する stare 居る
uscire 出る venire(venuto) 来る
anddareの近過去 venireの近過去
sono andato(a) sono venuto(a)
sei andato(a) sei venuto(a)
e’ andato(a) e’ venuto(a)
siamo andato(a) siamo venuto(a)
siete andato(a) siete venuto(a)
sono andato(a) sono venuto(a)
助動詞にessereを用いる動詞の場合、近過去の過去分詞は主語の性・数と一致します。
Mario e’ andato a destra e maria e’ andata a sinistra.
→ マーリオは右に行き、マーリアは左に行きました。
I miei fratelli sono gia venuti, ma le sue sorelle non sono ancora venute.
→ 私の兄弟たちは来ましたが、彼の姉妹たちはまだ来ていません。
いくつかの動詞は、他動詞として用いられるときはavere、自動詞として用いられるときは
essereというように機能によって助動詞を使い分けます。
Ho passato le vacanze in montagna. 私は休暇を山で過ごした。
E’ passato un anno. 1年が過ぎた。
Oggi Luisa va a scuola. 今日ルイーザは学校に行きます。
Oggi Luisa e’ andata a scuola. 今日ルイーザは学校に行きました。
Tornate a casa molto tardi. 君たちはとても遅く家に帰ります。
Siete tornati a casa molto tardi. 君たちはとても遅く家に帰りました。
24-4.過去分詞の一致
近過去に用いられる過去分詞は、文中の他の要素の性・数に合わせて語尾変化します。
このことを過去分詞の一致と言い、以下の場合に起こります。
・助動詞にessereを用いる場合
・助動詞にavereを用いる動詞の場合、過去分詞の一致はありませんが、
直接目的語代名詞あるいは代名詞的小辞neとの性・数の一致が見られることがあります。
・lo・la・li・leとは常に一致します。
Hai visto mia madre?  Si, l’ho vista poco tempo fa.
→ 君は私の母と会った? はい、少し前に会いました。
Ha letto questi libri?  No, non li ho letti.
→ これらの本を読みましたか? いいえ、読んでいません。
・mi・ti・ci・vi(直接目的語)とは一致はしてもしなくても構いません。
Ci ha invitati(またはinvitato) a cena. 彼は私たちを夕食に招いてくれた。
・直接目的語として用いられた代名詞的小辞neが指示する名詞の性・数との一致は、
してもしなくても構いません。
ただし、neが指示する名詞の性・数を示す数量表現を伴う場合は一致するのが普通です。
Ha bevuto della birra? No, non ne ho bevuta(またはbevuto).
Si, ne ho bevuta molta.
→ ビールをお飲みになりましたか? いいえ、飲んでいません。
はい、たくさん飲みました。
24-4.「補助動詞+不定詞」の近過去
助動詞に不定詞が続く場合、近過去の助動詞の選択には普通次の2通りがあります。
ただし、不定詞がessereの場合は以下の「2)」のみです。
1)不定詞に置かれた動詞のとる助動詞(avereまたはessere)を用いる
Ho dovuto fare questi compiti. 私はこの宿題をしなくてはならなかった。
Sono dovuti partire subito. 彼らはすぐ出発しなくてはならなかった。
2)不定詞の動詞に関わりなく、助動詞そのもののとる助動詞(avere)を用いる
Hanno dovuto partire subito. 彼らはすぐ出発しなくてはならなかった。
Ho potuto arrivare in tempo. 私は遅れずに到着することができた。
Ho voluto essere sincero. 私は誠実でありたいと思った。
尚、近過去に置かれた「助動詞 + 不定詞」の不定詞が目的語代名詞の非強勢形
(あるいは代名詞的小辞)を伴う場合、これらの要素は、不定詞の後に結合せることも、
助動詞の前に置くこともできます。
Ho voluto veederla. = L’ho volta vedere. 私は彼女に会いたかった。
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